リスクアセスメント 【risk assessment】 RA

概要

リスクアセスメント(risk assessment)とは、将来のリスクに備えるための一連の活動の総体。一般的にはリスク特定、リスク分析リスク評価の各工程からなる一連のプロセスとされる。

事業の遂行などに伴って将来起こりうる悪い出来事やその確率、損害の程度を「リスク」(risk)という。企業などの組織体、あるいはプロジェクトチームなどの集団が、将来のリスクを予見して備えるためにう活動がリスクアセスメントである。

リスクアセスメントでは、まずどのようなリスクが想定されるか洗い出し(リスク特定)、それぞれについてその性質や発生確率、損害の大きさなどを特定・推定し(リスク分析)、一定の基準に基いて各リスクへの対応・行動の必要性の有無や優先順位を判断・決定する(リスク評価)。

リスクアセスメントはリスクが顕在化する前にこれに備えるためにわれる行動・活動の総体であり、事業やプロジェクトなどの実施前、計画段階で実施される。企業の通常業務など定常的な活動についてのリスクアセスメントは一定期間ごとに実施されることが多い。

リスクアセスメントを含む、リスクに対する組織的な取り組みの総体を「リスクマネジメント」(risk management)という。最初にリスクアセスメントをい、事業を遂行する中で実際に遭遇した事象に対してリスク対応う。年度末など一定期間ごとに振り返りレビュー)をい、対処方針の改善などをう。これを一つのサイクルとして、事業年度ごとなどの単位で繰り返し実施する。

(2023.3.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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