経験曲線 【experience curve】 エクスペリエンスカーブ
概要
経験曲線(experience curve)とは、ある活動についての経験と効率の関係を図示したもの。経験が蓄積されるに連れて初期は急激に、次第に緩やかに効率が改善する右下がりの曲線となる。ある個人の作業や課題に関して、経験と習熟度の関係を図示したものを学習曲線というが、この概念を拡張し、工場での生産など組織的な活動についても経験と効率の間に見られる関連性を表したものが経験曲線である。
多くの活動に普遍的に見られる傾向として、活動を開始した序盤には急激に効率が向上するが、時間の経過と共に改善度合いは次第に緩やかになり、ある一定の値に近づいていくという法則性がある。これを「経験曲線効果」(experience curve effect)という。
例えば、企業がある製品を製造し続けると、単位生産コストや完成までの作業時間は初期に急激に低下していき、次第に低下のペースが緩やかになり一定の値に近づいていく。縦軸をコスト、横軸を累積生産量として図示すると下に凸の曲線を描く。
(2022.4.17更新)