OUI【Organizationally Unique Identifier】ベンダーコード
OUIとは?

MACアドレスは、コンピュータやネットワーク機器内部のイーサネットポートやLANカード、無線LANアダプタなどの通信装置に製造時点で付与される48ビットの識別番号であり、同じ物理ネットワーク内で機器を区別するために用いられる。
この48ビットは二つの区画に分かれており、先頭の24ビットがOUI、残りの24ビットはメーカーが製品ごとに独自に割り当てる番号である。同じネットワーク内に同一のMACアドレスを持つ機器が複数存在すると通信に不具合が生じるため、製造元ごとに管理範囲を分けることで全世界規模での重複を防いでいる。
ネットワーク機器を製造・販売する企業はIEEEに申請し、手数料を支払ってOUIを取得する。OUIに製品個体ごとの番号を繋げて自社製品のMACアドレスとする。取得したOUIは原則として他社と重複しない。割り当て情報は公開されているため、MACアドレスの先頭3バイトを参照することで機器の製造元を特定できる。ネットワーク管理の現場では、不審な機器の接続確認や障害原因の調査などでこの情報を参照する場合がある。
一方、ソフトウェアによってMACアドレスを書き換えることも技術上は可能であるため、OUIが必ずしも実際の製造元を示すとは限らない。仮想マシン向けに独自のOUIを取得している仮想化ソフトウェアの開発元もある。OUIの用途はMACアドレスに限らず、Bluetoothデバイスのアドレスなど、IEEEが定める他の識別子にも広く応用されている。
近年では、プライバシー保護の目的で接続ごとに変化するランダムなMACアドレスを使用する機能(MACアドレスランダマイゼーション)がスマートフォンやノートパソコンなどで普及している。この場合、OUIもローカル管理ビット(U/Lビット)が「1」に設定されたランダムな値を使用するため、機器本来のOUIは分からなくなる。