eラーニング 【e-learning】 CBT / Computer-Based Training
概要
eラーニング(e-learning)とは、コンピュータなどのデジタル機器、通信ネットワークを利用して教育、学習、研修などの活動を行うこと。遠隔地にも教育を提供でき、コンピュータならではの教材が利用できる。コンピュータ上で閲覧、操作できる学習教材と、カリキュラムや成績、到達度などを把握、管理するシステムを組み合わせたものが一般的で、学習者が自習する形式のものと、教師が講座を運営する前提のものがある。
紙の教科書やプリントなどを中心とする従来の教材に比べ、音声や映像を組み合わせたり、利用者の操作に応じて展開や選択ができる双方向性を活用したり、関連する項目をすぐに参照できるハイパーリンクの仕組みなど、コンピュータならではの機能を利用することができる。
また、自習形式のシステムの場合、学習者が決まった場所や時間に集まって受講する必要がなく、インターネットなどを通じていつでもどこからでも教材にアクセスし、習熟度に応じて自分のペースで学習を進めることができる。
一方、様々な情報や仕組みを組み合わせた教材の開発は難しくコストがかかり、特定のシステムやサービスでしか利用できない問題がある。また、一斉講義ではない方式だと教師と学習者の接触機会が限られ、その場で質問して疑問を解消するといった活動が難しいほか、実技や実習が中心の内容は扱いづらい。学校のような長期的な学習活動の場合は学習者の意欲や自己管理の維持が課題となることもある。
企業研修や資格試験の講座などで広く活用されているほか、通信教育過程を中心に教育機関での利用も広がっている。大学などの高等教育機関では「OCW」(オープンコースウェア)あるいは「MOOC」(Massive Open Online Course)と総称される公開講座形式のオンライン教材の無償公開が活発になっており、世界のトップクラスの大学の講座を誰でも聴講することができるようになりつつある。
(2024.6.18更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 東京都昭島市「昭島市デジタル化推進計画」(PDFファイル)にて引用 (2022年3月)
- 横浜市「横浜市情報化の基本方針 用語解説」(PDFファイル)にて引用 (2011年2月)
- 横浜市総務局「横浜市中期4か年計画」(PDFファイル)にて引用 (2010年9月)
- 日本機械学会論文集 C編 73巻725号「内燃機関の動作原理の理解を促進するCGコンテンツの効果的活用に関する研究」(PDFファイル)にて引用 (2007年1月)
- 日本教育工学会論文誌 29巻Suppl号「エンジンの動作メカニズムの理解を補助するCGアニメーション教育支援コンテンツを用いた教育実践」(PDFファイル)にて引用 (2006年3月)