クラウド化 【cloud migration】 クラウドマイグレーション / クラウド移行
概要
クラウド化(cloud migration)とは、企業や官庁などの情報システムで、自社内に機器を設置して運用してきたシステムを、ネットワークを通じて外部の事業者のクラウドサービスを利用する方式に移行すること。従来のシステムは自社内に用意したサーバなどに必要なソフトウェアを導入して利用するオンプレミス型(on-premise)が一般的だったが、専門の事業者が運用する機材を借り受けてシステムを構築し、インターネットやVPNを通じてアクセスするクラウド型のシステムが急速に普及している。
既存のシステム上のソフトウェアや機能をクラウド上に移転して乗り換えることをクラウド化という。従来使ってきたソフトウェアを同等の機能のサービス(SaaS)に切り替える場合と、ソフトウェアをクラウド上の機材(PaaS/IaaS)に移し替えて使用する場合がある。
クラウドサービスは利用規模や実績に応じて一定期間ごとに課金されるため、機材の導入や保有、運用に固定的にかかっていたコストや人員を変動費化することができる。ただし、既存システムの機能を完全に再現することにこだわりすぎると個別開発費用などが膨らみコスト的なメリットが相殺されてしまう場合もある。
(2020.4.6更新)