BMC 【Baseboard Management Controller】

概要

BMC(Baseboard Management Controller)とは、IPMI規格に基づいて遠隔からコンピュータを管理するための制御用ICチップ。マザーボードなどに実装され、システムに対する操作を受け付ける。

IPMIは遠隔からネットワークを通じてコンピュータのハードウェアの状態を監視したり、管理のための操作を行なうための標準インターフェース規格で、組織内で設置・運用されるサーバなどのコンピュータを管理用システムから集中的に制御するために用いられる。

管理を受ける側のコンピュータに内蔵されるチップがBMCで、コンピュータ自体やオペレーティングシステム(OS)などとは独立しており、本体電源がオフの状態でも常に稼働状態にある。

遠隔からCPUなど内部の各装置の状態を監視したり、電源のオン/オフや再起動などハードウェアの操作を行なうことができる。画面表示を丸ごと転送して管理側で操作することができ、BIOS/UEFIの設定変更やOSのインストールなども遠隔から行うことができる。

(2020.7.16更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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