読み方:ビーエムシー

BMC 【Baseboard Management Controller】

概要

BMC(Baseboard Management Controller)とは、IPMI規格に基づいて遠隔からコンピュータを管理するための制御用ICチップ。マザーボードなどに実装され、システムに対する操作を受け付ける。

IPMIIntelligent Platform Management Interface)は遠隔からネットワークを通じてコンピュータのハードウェアの状態を監視したり、管理のための操作を行なうための標準インターフェース規格で、組織内で設置・運用されるサーバなどを管理用システムから集中的に制御することができる。

IPMIによる監視や管理を受ける側のコンピュータのマザーボードに内蔵されるチップがBMCで、コンピュータ自体の制御系統や配線とは独立しており、ファームウェアやオペレーティングシステム(OS)の管理下にもない。本体電源がオフの状態でも常に稼働状態にある。

管理者はBMCを通じて遠隔からCPUなど内部の各装置の状態を監視したり、電源のオン/オフ、再起動などハードウェア上の操作を行なうことができる。画面表示を丸ごと転送して管理側で操作することができ、BIOS/UEFIの設定変更やOSのインストールなども遠隔から行うことができる。

多数のコンピュータを少数の人員で管理するデータセンターなどでは、BMC内蔵のサーバなどを設置することで、操作のたびに実際にサーバが設置されている場所に赴かなくてもよくなり、中央の管理センターから集中的に監視や制御を行うことができるようになる。

(2025.8.21更新)

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