504エラー 【HTTP 504 Gateway Timeout】

概要

504エラー(HTTP 504 Gateway Timeout)とは、Webサーバで起きるエラーの種類の一つで、目的地のWebサーバから規定の時間内に応答が無かったことを、経路途上にある中継サーバ(プロキシなど)が報告するもの。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの500番台はサーバ側で生じたエラーを表しており、504番のエラーメッセージは “Gateway Timeout” (ゲートウェイに規定時間内に応答がなかった)である。クライアントと目的のサーバの間にあるプロキシなどの中継機器が返すエラーで、目的のサーバが接続を受け付けず沈黙していることを表す。

クライアントプロキシなどを介してインターネットに接続している場合や、サーバ側でロードバランサリバースプロキシコンテンツデリバリネットワークCDN)などを介して外部からの接続を受け付ける構成になっている場合に、サーバが停止して応答しないことをサーバに代わって中継機器がクライアントに通知する場合に返される。

なお、同じように中継機器がサーバに代わってエラーを返す場合でも、サーバと通信自体は可能だが、中継機器に対して何らかのエラーを返して正常に応答できない状況である場合には、504エラーではなく502エラー502 Bad Gateway)が用いられる。

(2023.12.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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