Max-Age

概要

Max-Ageとは、WebサーバWebブラウザ通信に用いるHTTPヘッダ領域で指定できる設定値の一つで、コンテンツの有効期限を指定するもの。Cache-ControlヘッダCookieヘッダに記述する。

Cache-Controlのmax-age値

HTTPには「キャッシュ」の仕組みがあり、一度送信したコンテンツクライアント側で一時保管し、毎回再送信しなくて良いようにする。Cache-ControlヘッダフィールドではMax-Ageを用いて送信日時からの経過秒数で有効期限を指定する。

例えば、「Cache-Control: max-age=86400」のように指定すると、クライアントコンテンツを受信してから86400秒、すなわち24時間の間だけキャッシュが有効になる。期限を過ぎるとクライアントは同じコンテンツが必要なときにサーバに再送信を要求する。

CDNリバースプロキシなどサーバ側にコンテンツキャッシュを保管する仕組みがある場合は「s-maxage」で有効期限を指定する。送信元のWebサーバ(オリジンサーバ)がs-maxageを設定すると、CDNキャッシュサーバなどは有効期限までの間だけコンテンツキャッシュしてクライアントに提供する。

CookieのMax-Age値

Webサーバから送信した情報クライアント側に永続的に保管するCookieの仕組みでも、Set-CookieヘッダフィールドにMax-Ageを記述すると有効期限を指定できる。キャッシュの場合と同じで受信時からの経過秒数で指定し、0または負の数だと直ちに期限切れとなる(保存されない)。

CookieではExpiresで将来の日時を指定して有効期限を設定することもできる。ExpiresとMax-Ageが両方指定されている場合にはMax-Ageが優先する仕様となっている。

(2023.1.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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