application/pdf

概要

application/pdfとは、電子メールの本文や添付ファイル、またHTTP通信ファイルの種別を表すのに用いられるMIMEタイプ(メディアタイプ)の一つで、PDF形式の文書データを意味するもの。ファイルの場合は拡張子を「.pdf」とすることが多い。

メールに様々な種類のデータを混載できる「MIME」(Multipurpose Internet Mail Extensions)規格では、「タイプ名/サブタイプ名」という形式の「MIMEタイプ」と呼ばれる符号データ形式を識別する。HTTPでもWebサーバWebブラウザ間でデータをやり取りする際、送信側がHTTPヘッダの「Content-Type:フィールドにタイプを記述する。

「application/pdf」はタイプが他のタイプに含まれない「その他」を意味する「application」、サブタイプがPDF形式を意味する「pdf」のMIMEタイプである。PDFPortable Document Format)形式の文書であることを表し、ファイル名拡張子としては「.pdf」が用いられる。

PDF形式は米アドビAdobe)社が策定した文書ファイルの形式で、印刷に適した文書を環境によらず同じように表示・印刷することができるため、公的な文書の配布・公開などによく用いられる。サーバ上で動的に生成して送信されるデータなど、受け手がファイル拡張子を確認できない場合でも、メディアタイプに「application/pdf」が指定されていれば、それがPDF形式であると伝達することができる。

(2023.12.21更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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