RSSリーダー 【RSS reader】 フィードリーダー / feed reader / RSSアグリゲーター / RSS aggregator / フィードアグリゲーター / feed aggregator
概要
RSSリーダー(RSS reader)とは、Webサイトが公開している「フィード」(feed)と呼ばれる更新情報を受信し、掲載されているWebページへのリンクなどを分かりやすく一覧表示するソフトウェア。当初はRSS形式のフィードを読み込むソフトだったためこのように呼ばれるが、実際にはAtomなど様々な形式に対応していることが多い。RSS(Rich Site Summary/RDF Site Summary)やAtom Syndication FormatはWebサイトなどの更新情報を記述するための書式を定めた標準仕様で、XMLに基づいて作られたマークアップ言語となっている。ブログやニュースサイトなど最新情報を扱うサイトでは定期的に、あるいはページの追加・更新が行われるたびに、サイト内の特定のURLに置かれたフィードの内容を更新する。
RSSリーダーは利用者が登録したサイトのフィードを定期的に巡回して受信し、新しい内容があると利用者に一覧表示する。利用者はフィードの記された記事のタイトルや要約、公開日時、URLなどを確認し、興味があればWebブラウザなどで当該URLにアクセスしてページ全体を閲覧することができる。
受信した記事の一覧はサイトごとに表示することもサイトを横断して新着順や古い順などで表示することもできるようになっていることが多い。利用者による未読・既読を記録するシステムもあり、未読の記事のみを古い順に表示するといった指示もできる。
パソコンやスマートフォンなどで動作する独立したアプリケーションソフトとして提供されているものと、Webサービスとして実装されインターネットを通じてWebブラウザなどでアクセスして閲覧できるものがある。アプリケーション型の場合はWebブラウザやメールクライアントなど、他のネットワーク関連ソフトの追加機能として提供されることもあった。
2000年代前半にはブログなどの普及に伴いアプリケーション型もWebサービス型も活発に開発されたが、コンピュータやインターネットに詳しい人たち以外へなかなか利用が広まらなかったことや、サービス型では定期的なデータ取得や保管など運用負荷が大きい割に課金や広告による収益が伸びなかったこともあり、2010年代になると開発停止やサービス終了が相次いだ。