text/plain

概要

text/plainとは、電子メールの本文や添付ファイル、またHTTP通信でファイルの種別を表すのに用いられるMIMEタイプの一つで、特定のデータ形式を持たないテキストデータを意味するもの。ファイルの場合は拡張子「.txt」を表すことが多い。

メールに様々な種類のデータを混載できる「MIME」（Multipurpose Internet Mail Extensions）規格では、「タイプ名/サブタイプ名」という形式の「MIMEタイプ」と呼ばれる符号でデータ形式を識別する。HTTPでもWebサーバがWebブラウザにファイルを送信する際、HTTPヘッダのContent-TypeフィールドにMIMEタイプを記述する。

「text/plain」はタイプが「text」、サブタイプが「plain」のMIMEタイプで、テキスト（文字）形式のデータのうち、何らかの特定のデータ形式に属さない、いわゆる「プレーンテキスト」（plain text）であることを示している。ファイルに格納する際の拡張子としては「.txt」がよく用いられる。

なお、テキスト形式のデータでも、何らかの仕様に従って構造化されている場合にはサブタイプ名を「plain」ではなくそのデータ形式を表す符号とする。例えば、HTML形式なら「text/html」、CSS形式なら「text/css」、JavaScriptプログラムなら「text/javascript」、CSVファイルなら「text/csv」といった具合である。

(2022.12.11更新)
この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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