302 Found 【302 Moved Temporarily】 302リダイレクト / 302 redirect / HTTP 302

概要

302 Found(302 Moved Temporarily)とは、WebサーバからWebブラウザなどのクライアントへ送られるHTTPステータスコードの一つで、要求されたコンテンツが一時的に移転したことを知らせるもの。HTTPリダイレクト(転送)機能の一つで、移転先のURLが告知される。

WebサーバWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約プロトコル)でデータ伝送をっている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの300番台はリダイレクト(転送)関連の用途に割り当てられており、302番はHTTP 1.1以降は「Found」(発見した)、1.0では「Moved Temporarily」(一時的に移動した)となっている。クライアントが要求したコンテンツが他の場所に移転したことを意味し、「Locationヘッダで移転先のURLを伝える。

コンテンツが何らかの事情で一時的に別の場所にあることを表し、サーバメンテナンスやページ上の不具合などで一時的に他のページやサイトを利用してほしい場合などに用いられる。302 Foundを受信したクライアントは、自動的に移転先のURLアクセスする。このような自動的な転送処理を「302リダイレクト」という。

一方、恒久的に新しい場所に移転したことを知らせたい場合は「301 Moved Permanently」を用いる。また、POSTメソッドPUTメソッドなど、GETメソッド以外で要求するリソースの移転を(メソッドを変更せずに)知らせたい場合は「307 Temporary Redirect」を、POSTメソッドなどを受理した後に案内ページなどへGETメソッドアクセスしてほしい場合は「303 See Other」を利用する。

(2023.1.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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