Set-Cookie

概要

Set-Cookieとは、HTTPヘッダフィールド(項目)の一つで、Webブラウザに永続的に保管される短いデータであるCookie(クッキー)を渡すためのもの。

HTTPWebサーバWebクライアントWebブラウザなど)の間でデータの伝送をなう通信規約プロトコル)の一つで、通信の制御情報を前半部のHTTPヘッダに記述し、後半のHTTPボディが伝送内容の本体を表す。ヘッダは改行区切りのテキスト(文字)形式で「項目名: 値(改行)」という記法で設定を列挙する。

Set-Cookieはサーバからクライアントへの応答であるHTTPレスポンスで用いられるヘッダ項目の一つで、クライアントCookieと呼ばれる短い文字列データを渡すことができる。Cookieクライアントで所定の期限まで保管され、次にサーバリクエストを送る際には前回渡されたCookieを「Cookie:」ヘッダで申告する。サーバ側でブラウザの個体識別などをうことができる。

基本的な構文は「Cookie名=;」で、これを並べて複数の名前とセットを送ることができる。これに加えて「;」(セミコロン)区切りで様々な属性を指定することができる。Domain属性Cookieが有効なドメイン名を、Path属性Cookieが有効なWebサーバ上のディレクトリパス)をを指定する。

Max-Age属性Cookieの有効期間(送信時からの経過時間)を、Expire属性は保管期限(年月日および時刻)を指定する。Secure属性HTTPS接続時のみCookie申告を許可し、HttpOnly属性スクリプトからのCookieアクセスを禁止する。SameSite属性サイトをまたがるアクセス時の振る舞いを指定する。

(2023.5.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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