multipart/alternative

概要

multipart/alternativeとは、電子メール添付ファイルHTTP通信ファイルの種別を表すのに用いられるMIMEタイプの一つで、同じ内容が異なるデータ形式で連なっていることを示すもの。HTMLメールテキストメールを同じメッセージに同梱する場合などに用いられる。

メールに様々な種類のファイル添付できるMIMEMultipurpose Internet Mail Extensions)では、「MIMEタイプ」という識別名データ形式を指定する。これは「タイプ/サブタイプ」という形式の文字列で、HTMLであれば「text/html」となる。HTTPでもこの仕様が利用され、HTTPヘッダContent-TypeフィールドMIMEタイプを記述する。

multipart」タイプは複合データを表し、複数のデータの組み合わせを一度に伝送したい場合に用いる。「alternative」サブタイプは連結されたデータが同じ内容を別の形式で表現していることを表す。受信側が対応している形式を一つ選んで表示してほしい場合に用いられる。

例えば、電子メールメッセージプレーンテキストtext/plain形式とHTMLメールtext/html形式で同梱して送信し、受信側がHTMLメールの表示に対応している場合はtext/htmlパートを、非対応の場合はtext/plainパートを表示するといった使い分けをうことができる。

(2023.10.19更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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