multipart/alternative
概要
multipart/alternativeとは、電子メールの添付ファイルやHTTP通信でファイルの種別を表すのに用いられるMIMEタイプの一つで、同じ内容が異なるデータ形式で連なっていることを示すもの。HTMLメールとテキストメールを同じメッセージに同梱する場合などに用いられる。メールに様々な種類のファイルを添付できるMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)では、「MIMEタイプ」という識別名でデータ形式を指定する。これは「タイプ/サブタイプ」という形式の文字列で、HTMLであれば「text/html」となる。HTTPでもこの仕様が利用され、HTTPヘッダのContent-TypeフィールドにMIMEタイプを記述する。
「multipart」タイプは複合データを表し、複数のデータの組み合わせを一度に伝送したい場合に用いる。「alternative」サブタイプは連結されたデータが同じ内容を別の形式で表現していることを表す。受信側が対応している形式を一つ選んで表示してほしい場合に用いられる。
例えば、電子メールのメッセージをプレーンテキストのtext/plain形式とHTMLメールのtext/html形式で同梱して送信し、受信側がHTMLメールの表示に対応している場合はtext/htmlパートを、非対応の場合はtext/plainパートを表示するといった使い分けを行うことができる。
(2023.10.19更新)