Cache-Control
同じWebサイトに複数回訪れたり、複数のページで同じ画像などを使用している場合、Webブラウザに一度読み込んだファイルはコンピュータ内のストレージに保存しておき、次に読み込むときはローカルのファイルを利用することで時間や通信資源を節約する「キャッシュ」(cache)という仕組みがある。
Cache-ControlはHTTPでキャッシュの扱いを指定するもので、Webクライアントからの要求(HTTPリクエスト)、Webサーバの応答(HTTPレスポンス)のいずれでも使用される。指示内容に応じて様々な値(ディレクティブ)が定義されており、カンマ区切りで複数の値を合わせて指定することもできる。
主な設定値として、「public」(プロキシなどすべてのシステムでキャッシュ可)、「private」(ブラウザなど末端のシステムのみキャッシュ可)、「no-store」(キャッシュ不可)、「no-cache」(有効期限内でも現在有効か毎回サーバに検証が必要)、「must-revalidate」(有効期限切れならサーバに検証が必要)、「max-age=秒数」(取得時からの経過時間が指定値以下なら有効)などがある。
HTTP 1.1で新設されたヘッダ項目で、HTTP 1.0ではPragmaフィールドを用いて「Pragma: no-cache」のように指定したものをキャッシュ制御用に独立させ、仕様を拡張したものである。
(2021.11.30更新)