検索エンジン 【search engine】 サーチエンジン

概要

検索エンジン(search engine)とは、あるシステムに存在するデータファイルを取得して内容の索引付けをい、利用者がキーワードや条件を入力して検索できるようにしたシステム。そのような機能に特化したソフトウェアなどのことを指す場合と、Web上の情報検索するネットサービスやWebサイトを指す場合がある。

広義には、ある情報システムストレージ記憶装置)などに保管されたファイルデータの集合を読み込んで、どのような情報がどこに存在するといった索引(インデックス)を作成し、利用者入力したキーワードや検索条件に合致するデータを探し出して列挙するシステム全般を指す。

特に、外部のソフトウェアなどに組み込まれて検索機能を提供する、部品化されたソフトウェアのことをこのように呼ぶことが多い。企業内のデータベースなどを検索するシステムや、コンピュータ内に保存された文書ファイルなどを検索するシステムが存在する。

Web検索エンジン

狭義には、Web上で公開されているWebページや画像、動画、文書ファイルなどを対象に、ソフトウェアによって自動的に様々なサイトデータを収集して索引付けし、様々な条件で検索できるようにしたインターネット上のサービスのことを検索エンジンという。現代では単に検索エンジンといった場合はこちらを指すのが一般的となっている。

検索エンジンはWebクローラーcrawler)あるいはロボット(bot)と呼ばれる巡回ソフトを用いて日々Web上で公開されている情報を収集し、テキスト(文字)情報などを抽出して索引付け(インデクシング)している。

利用者は検索エンジンのサイト上のフォームから検索したい語やフレーズなどを入力すると、それらが含まれるページの一覧を作成して返答する。このページはSERPSearch Engine Result Page)と呼ばれ、検索ソフトウェアによって検索条件との関連度が高いと判断されたページやサイトから順番に、ページのURLやタイトル、内容の要約などが表示される。

2000年前後のインターネット普及期にはアメリカを中心に様々な検索エンジンサービスが勃興し覇を競ったが、2010年代には世界的には米グーグルGoogle)社の「Google」が支配的な地位を確立し、二番手の米マイクロソフトMicrosoft)社「Bing」(ビング)を大きく引き離している。

日米Yahoo!ヤフー)のようにかつては自前の検索エンジンを開発運用していたが、自社製システムは廃止してWeb検索機能をGoogleやBingに委託するようになったネット大手も多い。中国の「百度」(Baidu/バイドゥ)や韓国の「NAVER」(ネイバー)、ロシアの「Yandex」(ヤンデックス)のように、国内大手の方が強い国もある。

(2018.9.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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