HTTPリクエストメソッド 【HTTP request methods】 HTTPメソッド / HTTP methods / HTTP動詞 / HTTP verb
概要
HTTPリクエストメソッド(HTTP request methods)とは、Webコンテンツの伝送を行うHTTP(Hypertext Transfer Protocol)で、クライアントからサーバへ要求の種類を伝える文字列。資源の送信を要求する「GET」、資源の受信を要求する「POST」などがある。HTTPはWebブラウザなどのクライアントとWebサーバの間の通信手順や送受信データ形式を規定したプロトコルで、原則としてクライアントから要求(リクエスト)を送信し、それに応えてサーバが応答(レスポンス)を返すという手順を繰り返して通信を行う。
クライアントからサーバに送る要求メッセージはHTTPリクエストと呼ばれ、改行区切りのテキスト(文字)形式で記述される。リクエストの先頭行は「GET /index.html HTTP/1.1」のように、要求内容、資源(ファイルやディレクトリなど)のサーバ上での所在(パス)、HTTPバージョンの3つがスペース区切りで並んでおり、この要求内容を表す短い文字列をHTTPリクエストメソッドという。
通常のWeb閲覧でよく用いられるのは、ファイルなど指定した資源を送信するよう要求するGETメソッドと、クライアントからフォームの入力内容やファイルを送信し、サーバに受信するよう要求するPOSTメソッド、データ本体は省略してヘッダの内容だけ送るよう要求するHEADメソッドなどである。
また、特殊な状況で用いられるメソッドとして、指定位置に資源をアップロードするPUTメソッド(POSTと異なり既存の資源は上書きされる)、資源の削除を要求するDELETEメソッド、プロキシサーバに対して指定したWebサーバへの接続確立を要求するCONNECTメソッド、リクエストをオウム返しに返送するよう要求するTRACEメソッド、サーバの通信設定を知らせるよう要求するOPTIONSメソッド、資源の部分的な修正を求めるPATCHメソッドがある。
(2022.11.1更新)