DELETEメソッド 【DELETE method】 HTTP DELETE / DELETEリクエスト
概要
DELETEメソッド(DELETE method)とは、HTTP通信でクライアント(Webブラウザなど)からWebサーバへ送るリクエストの種類の一つで、指定した資源の削除を求めるもの。通常は認証システムと合わせて正規の権限を持つ利用者のみに許可される。HTTPを通じてサーバ上の指定した資源(ファイルなど)の削除を行うよう依頼するメソッドである。サーバがクライアントにデータやサービスを提供する一般的なWebサイトで使われることは稀だが、Webサーバでファイル共有を行うWebDAVや、管理者が遠隔からコンテンツ管理を行うシステムなどで利用されることがある。
通常はHTTP認証などによって事前に閲覧者の認証を行い、どのようなアクセス権限に基いてDELETEメソッドを要求しているのかを確かめる。一般的な運用では公開Webサーバで誰でもファイルを削除できるようには設定せず、「401 Unauthorized」(削除権限がない)か「405 Method Not Allowed」(メソッドが許可されていない)などのエラーを返す。
削除が許可されて成功した場合には要求が実施されたことを表す200番台のステータスコードが返されるが、応答メッセージなどが送り返される場合は「200 OK」が、何も返答しない場合は「200 No Content」が用いられる。受理したが未処理であることを表す「202 Accepted」が用いられることもある。
(2022.4.15更新)