PATCHメソッド 【PATCH method】 HTTP PATCH / PATCHリクエスト

概要

PATCHメソッド（PATCH method）とは、HTTP通信でクライアント(Webブラウザなど)からWebサーバへ送るリクエストの種類の一つで、URLで指定したファイルなどを送信内容で部分的に修正・更新するよう求めるもの。

HTTPを通じてサーバに対してリソース（ファイルなど）の更新を指示するためのメソッドで、ボディ部で積載した内容をサーバ上の内容に反映させることを求める。修正の指示の仕方（ボディ部のデータ形式）は具体的に規定しておらずアプリケーション依存となる。

一方、指定したリソースを送信内容で丸ごと置き換える「上書き保存」を求める場合はPUTメソッドを用いる。PUTメソッドは同じ要求に対しては必ず同じ結果が生じる「冪等性」が保証されるが、PATCHメソッドによる更新が冪等かどうかはアプリケーション依存となる。

静的なWebサイトではあまり用いられないが、サーバ上のデータを動的に操作するWebアプリケーションでは、CRUD（Create/Read/Update/Delete）操作の「Update」をHTTPメソッドで表現するためにPUTと共によく用いられる。残り3つの「Create」はPOSTメソッド、「Read」はGETメソッド、「Delete」はDELETEメソッドに相当する。

(2023.11.17更新)

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この記事の著者 ： (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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