ステータスコード 【status code】

概要

ステータスコード(status code)とは、システムが処理結果や現在の状態を外部に知らせるために発する数字や短い符号。問題発生時にその種類や状態を知らせるものは「エラーコード」とも呼ばれる。

システムに対して外部から問い合わせや処理依頼をした際、また、システムがログなどに動作記録を残す際に用いられるコード体系で、あらかじめ規定された番号などによって現在の状態を知らせる。

エラーコードという場合には異状や問題が発生した際にのみ用いられるコードを指すが、一般にステータスコードという場合は正常な処理結果や状態に対しても「成功した」「正常である」といった内容を表すためのコードが用意されていることが多い。

HTTPステータスコード

Web上のサーバとクライアントの間でデータ伝送に用いられるHTTP(Hypertext Transport Protocol)では十進数3桁のステータスコードが用意されている。サーバからクライアントへ結果や状態を知らせるために用いられ、HTTPレスポンス中のHTTPヘッダの冒頭に記載される。

実際に使用するコードとその意味はHTTPのバージョンが上がるに連れて順次追加されてきている。最上位桁(百の位)がメッセージの種類を表しており、100番台(1xx)は「情報」(Informational)、200番台(2xx)は「成功」(Success)、300番台(3xx)は「転送」(Redirection)、400番台(4xx)は「クライアント側のエラー」(Client Error)、500番台(5xx)は「サーバ側のエラー」(Server Error)を表している。

▼ HTTP 1.0

2xx:Success (成功)
200OK成功
201Created作成完了
202Accepted受理
204No Content内容が空
3xx:Redirection (転送)
301Moved Permanently恒久的に移転
302Moved Temporarily一時的に移転
304Not Modified変更なし
4xx:Client Error (クライアントエラー)
400Bad Request不正なリクエスト
401Unauthorized未認証
403Forbiddenアクセス権がない
404Not Found存在しない
5xx:Server Error (サーバエラー)
500Internal Server Errorサーバ内部のエラー
501Not Implemented機能が未実装
502Bad Gateway中継サーバのエラー
503Service Unavailableサービス停止中
* HTTP 1.0では100番代は未割当

▼ HTTP 1.1

1xx:Informational (情報)
100Continue継続
101Switching Protocolsプロトコル切替
2xx:Success (成功)
200OK成功
201Created作成完了
202Accepted受理
203Non-Authoritative Information非公式な情報
204No Content表示を変えなくて良い
205Reset Content表示を初期化せよ
206Partial Content内容の一部を送る
3xx:Redirection (転送)
300Multiple Choices複数の候補がある
301Moved Permanently恒久的に移転
302Found別の場所で見つけた
303See Other別の場所を探せ
304Not Modified変更なし
305Use Proxy中継サーバを通せ
307Temporary Redirect一時的な転送
4xx:Client Error (クライアントエラー)
400Bad Request不正なリクエスト
401Unauthorized未認証
402Payment Required有料である
403Forbiddenアクセス権がない
404Not Found存在しない
405Method Not Allowedそのメソッドは不可
406Not Acceptable受理不可
407Proxy Authentication Requiredプロキシの認証が必要
408Request Time-out時間切れ
409Conflict競合
410Gone消滅した
411Length Required長さを指定せよ
412Precondition Failed前提条件不整合
413Payload Too Large送信データが長すぎる
414URI Too LargeURIが長すぎる
415Unsupported Media Typeデータ形式非対応
5xx:Server Error (サーバエラー)
500Internal Server Errorサーバ内部のエラー
501Not Implementedその機能はない
502Bad Gateway中継サーバのエラー
503Service Unavailableサービス停止中
504Gateway Time-out中継サーバの要求が時間切れ
505HTTP Version Not SupportedHTTPバージョンが非対応

(2020.10.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。