application/octet-stream
概要
application/octet-streamとは、電子メールの添付ファイルやHTTP通信でファイルの種別を表すのに用いられるMIMEタイプの一つで、任意のバイナリ形式を意味するもの。ファイル形式が不明な場合などに用いられる。メールに様々な種類のファイルを添付できるMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)ではMIMEタイプによってデータ形式を識別する。これは「タイプ/サブタイプ」という形式の文字列で、HTMLであれば「text/html」、JPEGであれば「image/jpeg」となる。HTTPでもこの仕様が利用され、WebサーバがWebブラウザなどにファイルを送信する際にはHTTPヘッダのContent-TypeフィールドにMIMEタイプを記述する。
タイプには文字データを表す「text」、画像を表す「image」、動画を表す「video」、音声を表す「audio」などが用意されているが、このような一般的なデータ種別に当てはまらない場合は「application」というタイプを用いる。例えば、圧縮ファイルのZip形式は「application/zip」となる。
そして、このapplicationタイプのうち、MIMEタイプの標準規格であるIANAメディアタイプ(IANA Media Types)への登録がない形式は「octec-stream」サブタイプを用いることになっている。ファイル形式が不明な状況や、特定の個別アプリケーションが内部的に使用する(無名あるいは非公開の)ファイル形式などが該当し、クライアントソフトなどではデータ形式不明の単なるバイト列として取り扱われる。
(2021.11.18更新)