CONNECTメソッド 【CONNECT method】 HTTP CONNECT / CONNECTリクエスト

概要

CONNECTメソッド(CONNECT method)とは、HTTP通信クライアント(Webブラウザなど)からWebサーバへ送るリクエストの種類の一つで、プロキシサーバに対して目的のWebサーバへの透過的な伝送路(トンネル)を確立するよう依頼するもの。接続先がHTTPS(HTTP over SSL/TLS)である場合に用いる。

プロキシサーバは目的のWebサーバと直に通信できないクライアントの代理(proxy)としてサーバ通信する中継機器で、クライアントHTTPリクエストを元に自身が発信元となってサーバに要求をい、サーバからのHTTPレスポンスを受信して自身が発信元となってクライアントに応答する。

暗号化されていないHTTP接続では、プロキシHTTPリクエストの中身(ペイロード)を覗いてどのURLアクセスしようとしているのかを調べるが、HTTPS通信ではリクエスト全体が暗号化されるため、プロキシサーバサーバリクエストするURLを知ることができない。

このような場合に、クライアントは通信開始時に「CONNECT www.example.jp:443 HTTP/1.1」のようにプロキシに指示し、目的のサーバホスト名ポート番号を知らせて接続を確立させる。以降はクライアントからの(暗号化された)要求をそのままサーバへ渡し、サーバからの(暗号化された)応答もそのままクライアントへ渡す。プロキシ自身はデータを素通しするトンネルとして振る舞うようになる。

(2022.3.9更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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