Hostヘッダ 【Host: header】

概要

Hostヘッダ(Host: header)とは、HTTPヘッダフィールド(項目)の一つで、クライアントからサーバアクセス先のホスト名ポート番号を通知するもの。HTTPリクエストヘッダに用いられる。

Host: ホスト名:ポート番号」という書式で、「Host: www.example.jp:443」のように指定する。ポート番号が省略された場合は標準のポートHTTP接続なら80番ポートHTTPS接続なら443番ポート)とみなされる。

一つのサーバに複数のIPアドレスが割り当てられている場合や、一つのIPアドレスに複数のホスト名ドメイン名を含むFQDN)を対応付けている場合、WebサーバクライアントからのHTTPリクエストを見てもどのホスト宛てなのか判別できない。

Hostヘッダを書き加えることで、サーバはどのホスト名のどのポート向けのリクエストなのかを見分けることができ、一台のサーバが外部に対して複数のホストとして振る舞うことができる。この仕組みを「仮想ホスト」(バーチャルホスト)という。HTTP/1.1以降ではHostヘッダの指定は必須となっており、欠けている場合は正しいリクエストとみなされない(400 Bad Requestエラーとなる)。

(2023.7.20更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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