アクセスログ 【access log】

概要

アクセスログ(access log)とは、ある機器やソフトウェアに対する人間や外部のシステムからの操作や要求などを、一定の形式で時系列に記録したもの。特に、Webサーバ(HTTPサーバ)へのクライアントからのアクセス記録のことを指すことが多い。

いつ(日時)、どこから(接続元の機器・所在情報など)、どのような主体(利用者システムなど)が、どのような操作(接続・ログイン・特定のデータの送受信など)を要求したのか、また、その正否(成功・失敗・拒絶など)や応答内容(提供した資源・送受信データ量経過時間など)を、ストレージ上のファイルなどに時系列に順番に記録したものを指す。

システム上でトラブルや保安上の問題が起こったときに、アクセスログを参照することで起きた出来事の詳細を調べたり原因の手掛かりを得ることができる場合がある。

Webサーバのアクセスログ

Webサーバが外部からの接続やデータの送受信を要求されたときに、その詳細をファイルなどの記録したものをアクセスログという。

取得できる情報や形式はサーバの種類や設定によって異なるが、一般的には、アクセス日時、アクセス元のIPアドレス、指定されたURLパスURLパラメータクエリ文字列)、参照元のURLリファラ)、使用されたクライアント識別名ユーザーエージェント)、応答コードHTTPステータスコード)、要求の処理にかかった時間、送受信バイト数などである。

通常はサーバストレージ外部記憶装置)に自動的に作成されたテキストファイルに、一回の要求につきこれらの情報を列挙した一行のデータが記録される。設定によってはデータベースシステムと連携し、リレーショナルデータベーステーブルなどに記録することができるシステムもある。

日常的なサイト運用に必要な情報は専用の解析ソフトなどが項目ごとに集計したものを利用することが多く、生のアクセスログそのものを閲覧するのはトラブルの発生時に管理者が原因を探る場合などに限られる。

(2018.3.7更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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