HTTPリクエストヘッダ 【HTTP request header】
概要
HTTPリクエストヘッダ(HTTP request header)とは、Webコンテンツの伝送に用いられるHTTPで、クライアントからサーバへの要求であるHTTPリクエストの前半にある制御情報を記した領域のこと。要求内容の詳細を記述する。HTTPでは原則的に、クライアントがサーバへ要求(HTTPリクエスト)を送り、これに応じてサーバがクライアントへ応答(HTTPレスポンス)を返すという形でデータのやり取りが行われる。
リクエストは1行目がスタートライン、続く前半部分が制御情報を記したヘッダ部、後半部分が伝送するデータ本体であるボディ部となっている。POSTメソッドでサーバへアップロードするファイルの本体などはボディ部に搭載される。
ヘッダ部は「ヘッダフィールド」(header field)と呼ばれる項目を改行(CRLF)で区切って列挙した形式で記述される。個々のフィールドは「フィールド名: 値」という簡潔な書式になっている。リクエストのみで用いるフィールドの他に、レスポンスと共通の一般ヘッダ(日付を示すDateフィールドなど)やエンティティヘッダ(ボディ部のコンテンツについての情報)もある。
HTTPリクエストヘッダの主なフィールドとしては、「Host」(送信先のドメイン名とポート番号)、「Referer」(参照元ページのURL)、「User-Agent」(クライアントソフトの識別名)、「Cookie」(ブラウザ側に保存されたサイトデータ)、「Authorization」(認証データ)、「Accept」(受信可能なデータのMIMEタイプ)、「If-Modified-Since」(指定した日付以降に更新されていたらデータの送信を要求)などがある。
(2022.7.19更新)