HEADメソッド 【HEAD method】 HTTP HEAD / HEADリクエスト

概要

HEADメソッド(HEAD method)とは、HTTP通信クライアント(Webブラウザなど)からWebサーバへ送るリクエストの種類の一つで、当該資源のヘッダのみを送るよう要求するもの。データ本体(ボディ部)は受け取りたくない旨を伝える。

HTTPでは送受信するメッセージのうち、先頭部分が制御情報や送信するデータについての情報を記したヘッダ部HTTPヘッダ)となっており、後半部分が伝送したいファイルの内容などのボディ部(HTTPリクエストボディ/HTTPレスポンスボディ)となっている。

クライアントサーバに対してGETメソッドPOSTメソッドで資源を要求すると、ヘッダ部とボディ部をひと繋がりにして続けて送られてくるが、何らかの理由でヘッダ情報のみが欲しい場合には、HEADメソッドでリクエストすることがでサーバからヘッダのみが送られてくる。

クライアントが対象ファイルデータ形式や容量を確かめたり、最終更新日時を取得して前回取得してから更新されたかどうかを知りたい場合に用いられる。このような目的のために毎回ボディ部を送信するのに比べれば回線資源の節約になるが、だからといって多数のクライアントからあまり頻繁にHEADメソッドが送られてくるとサーバの処理能力に対して大きな負荷となる場合がある。

(2022.4.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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