マトリックス図 【matrix chart】 マトリクス図 / matrix diagram

概要

マトリックス図(matrix chart)とは、二つの要素の関連性について、縦と横の二次元の図や表を用いて整理したもの。分野によって表形式のものと数学のグラフのような図に分かれる。

碁盤の目状の表を使い、複数の要素をに対応付け、交点の升目に対応する内容を書き入れていく作図法がよく知られる。品質管理の分野では新QC七つ道具の一つに数えられる。

二つの要素の項目をそれぞれ一行目と一列目に列挙した「L型」、三つの要素の項目を中央列と一行目左側、右側にそれぞれ列挙した「T型」、四つの要素を表の中心から十字形に中央列上方と下方、中央行左方と右方にそれぞれ列挙した「X型」などの種類がある。

数学のグラフのような図を使い、二つの要素を縦軸と横軸に対応付けて全体を四象限に区切り、各項目を二要素や性質の強さに基づいて図中に配置していく作図法もある。「四象限マトリックス」とも呼ばれる。

多数の項目を二つの性質に基づいて分類するための図で、単に四つの象限に分類する場合と、軸や原点からの距離が性質の強さを表す場合がある。似た性質を持つグループは近くに集まるため、多数の要素の分類を視覚的、俯瞰的に把握することができる。

(2021.9.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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