リンクアップ 【link-up】
概要
リンクアップ(link-up)とは、コンピュータや通信機器(および内部のポートやコネクタ、アダプタ)がケーブルや無線などで別の装置と接続され、通信可能な状態になること。また、そのような状態。解説 物理的に電気信号や電波の送受信が可能な状態か、あるいは、いわゆるデータリンク層(リンク層/第2層)の通信規格に則ってフレームやデータグラムといった基礎的な送受信単位での通信が可能な状態を指す。一般的には後者を意味することが多い。
リンクアップ状態は主に装置や回線の物理的な状態に依存するため、機器内部でオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションが停止していて呼びかけに応答しなくても、機器が通電されて通信装置が機能していればリンクアップ状態が維持される場合もある。正常に通信できるかどうかの判断は他の確認方法と組み合わせる必要がある。
一方、相手方との通信が途絶すること、または通信が不可能な状態のことは「リンクダウン」(link-down)という。相手方の電源が落ちていたり、通信装置が故障していたり、コネクタが外れていたり、コネクタやケーブルが破損していて正常に信号をやり取りできない状態を指す。
なお、語順を入れ替えた「アップリンク」(uplink)はまったく意味が異なる。こちらは、無線通信における端末→基地局方向(衛星通信の場合は地上局→衛星方向)の電波や信号などのことを意味する。有線通信における末端側から中心側への通信は「アップストリーム」(upstream)というが、これを指してアップリンクと呼ぶこともある。
(2025.8.21更新)