読み方 : ギャランティがた
ギャランティ型【guaranteed service】帯域保証型
概要
ギャランティ型とは、提供するサービスなどの品質を保証するタイプの契約のこと。主に通信サービスで使われる用語で、通信速度の最低限度を保証する契約(帯域保証型)を指すことが多い。

通信サービスの場合、混雑時でも確保する最低限度の通信速度や、1年間のうち障害や保守作業などのためにサービスを中断する時間の上限など、保証するサービス品質(QoS)をあらかじめ利用者に提示し、これを遵守することを誓約する契約形態をギャランティ型という。
契約の際に交わされるサービス品質を定めた規定を「SLA」(Service Level Agreement:サービスレベル合意)という。こうした契約は通信サービスだけでなく、常時継続してサービスを提供するホスティングサービスやクラウドサービスなどでもよく見られる。
ベストエフォート型との違い
一方、こうした保証などを行わず、サービス品質の名目値の達成や維持をあくまで努力義務に留める契約形態を「ベストエフォート型」という。「最善の努力(best effort)はするが保証はしない」という意味合いでこのように呼ばれる。名目上の性能などが同一のサービス品目ならば、ギャランティ型よりベストエフォート型の方が低価格となる。
特に問題が生じなければ享受できるサービスレベルは同一だが、機器の障害や回線の逼迫、サイバー攻撃、災害などサービス品質に影響が生じる事態が起きた際には、ギャランティ型の顧客に優先的に資源が確保される。大企業などが基幹業務に用いる重要な通信回線やクラウドサービスなどはギャランティ型の契約を利用することが多いとされる。
(2025.11.11更新)