PSTNマイグレーション 【PSTN migration】

概要

PSTNマイグレーション(PSTN migration)とは、加入電話(固定電話)における事業者側の通信網を、データ回線によるIPネットワークで置き換えること。公衆交換電話網IP化。

日本では、NTT東日本NTT西日本がいわゆるアナログ電話(メタル回線)向けの電話交換機ネットワークPSTN:Public Switched Telephone Network)と、光ファイバー回線によるデータ通信インターネット接続を提供するためのIP網NGN)を運用しているが、これを後者に一本化し、既存の交換機ネットワークを廃止することを指す。

NTT東西の通信拠点から加入者宅までの通信線路(アクセス回線)や加入者側の通信装置はそのまま据え置き、加入者側で電話機等の交換や配線の変更などをなう必要はない。局舎内では従来の交換機への接続を廃止して、IP電話との相互変換装置を経由してIP網へ接続される。アナログ回線の電話も「ひかり電話」等と同じIP電話(メタルIP電話)として運用されるようになる。

NTT東西のPSTNマイグレーションは2020年から準備が始まり、2022年から加入電話網の切り替え作業が段階的にわれる予定となっている。2025年には完全に切り替えが終わり、IP網への一本化が完了する見通しとなっている。

(2022.3.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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