S/T点端子
概要
S/T点端子とは、ISDNなどの基本インターフェース(BRI)を利用する回線で、加入者側のデジタル通信機器(TAやDSUなど)間の接続端子のこと。イーサネット(Ethernet)などと同じRJ45(正確には8P8C)コネクタで、専用の4芯のケーブルを接続する。ISDN回線では、加入者宅に引き込まれた回線はNT1(Network Terminal 1)、NT2の2段階の終端装置を経由してターミナルアダプタ(TA)などに接続される。NT1として実際にはDSU(Digital Service Unit)が用いられることが多く、NT2はPBX(構内交換機)などを指すため家庭などでは省略されることが多い。
NT1とNT2の接点(インターフェース)をS点、NT2とTAなどの間の接点をT点と呼び、両者は仕様としては同じものであるため、合わせてS/T点と総称する。S/T点間の接続にはRJ45コネクタを備えた4芯(4線)のメタルケーブルが用いられ、このRJ45のコネクタやジャックをS/T点端子という。
ISDN用のケーブルはコネクタ形状こそイーサネットと同じだが、ケーブルの特性や仕様がまったく異なるため、双方を互いの代用とすることはできない。
(2018.12.5更新)