MVNE 【Mobile Virtual Network Enabler】
概要
MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)とは、自社設備を持つ移動体通信事業者(携帯電話キャリア)から回線を借り受けて独自の通信事業を行なう「MVNO」(仮想移動体通信事業者)の事業を支援する事業者のこと。MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は通信事業者の一種で、設備を保有する大手事業者(キャリア)から回線や設備を借り受け、自前のブランド名や料金体系、サービス品目で顧客に通信サービスを提供する。
通信以外の業種の企業が自社のブランドや製品、サービスなどとの連携を打ち出してMVNO事業に乗り出す事例も多いが、通信事業の経験がない企業にとっては参入の敷居が高い。そこで、MVNEはMVNO事業の開始・運用に必要な業務を支援し、通信事業者との交渉、課金システムやサービス提供に必要なIT基盤の構築や運用などを行なう。
自らもMVNOとしてサービスを提供している事業者が、その経験やノウハウ、人材を活用して支援を行ったり、実際のサービス基盤を貸し出したり接続したりすることでMVNEとなっている例も多く、携帯回線の卸売事業者あるいは再販事業者と呼ばれることもある。
(2024.8.20更新)