PBX 【Private Branch eXchange】 構内交換機 / PABX / Private Automatic Branch eXchange
概要
PBX(Private Branch eXchange)とは、企業などの組織で複数(多数)の電話機を使用する場合に、施設内で設置・運用される電話交換機のこと。施設内の電話機同士で内線通話できるようにしたり、外線(公衆回線)との接続を行う。施設内に敷設された電話回線を集約し、内線番号を用いて電話機同士で発着信や通話ができるようにする。施設内の電話機から外線への発信や、外線から代表番号などへの着信を特定の電話機に転送することもできる。
複数の外線電話番号に一台で対応することができ、それぞれ特定の電話機に対応付けて着信させるダイヤルインに対応しているものが多い。大企業などでは離れた各拠点のPBX同士を専用回線で接続し、広域の内線電話網を構築している場合もある。
TCP/IPネットワークで音声データを送受信して通話を行うVoIPに対応したものをIP-PBXと呼び、現在は従来のアナログ回線に加えてIP-PBXに対応した製品が多い。サーバコンピュータでPBXの機能を代用することもでき、そのようなシステムはUnPBXと呼ばれる。
近年では、通信事業者などがネットサービス(クラウドサービス)としてPBXを提供するPBXサービス(クラウドPBX)も存在し、企業が自社でPBXを設置・運用しなくてもネットワークを通じてPBX機能を利用することができる。
(2020.5.12更新)