IP-PBX 【Intenet Protocol Private Branch eXchange】

概要

IP-PBX(Intenet Protocol Private Branch eXchange)とは、IPネットワーク上で音声通話システム(VoIP)を利用する際、端末(IP電話機)の回線交換う装置やソフトウェアのこと。内線電話における構内交換機(PBX)の役割を果たすネットワーク機器

建物内のLAN構内通信網)を利用してパソコンIP電話機などを使って内線通話をうのに必要な機器で、外部の別のネットワークや公衆電話回線などとの中継・接続もう。専用の機器を用いるハードウェアタイプの製品と、汎用コンピュータサーバ)に専用のソフトウェアを導入して構築するソフトウェアタイプの製品の二種類がある。

IP-PBXでIP電話網を構築することで、従来は別に敷設・運用していた内線電話網とコンピュータネットワークが一つに統合され、ネットワーク上の機能・サービスの一つとして内線電話を提供することができるようになる。単純な音声通話だけでなく、CTIなどと連携した高度な通信システム構築することも可能となる。

地理的な制約が少ないことも特徴の一つで、支社など遠隔地に拠点がある場合、一般的なPBXは拠点ごとに設置する必要があるが、IP-PBXは社内ネットワーク上の一か所に設置して全体を集中的に管理することができる。

一方、外線に繋いだ一台の主装置と複数の端末で構成される事業所向けの簡易な構内電話システムを「ビジネスフォン」、専門の事業者が運用するPBXシステムインターネットを通じて遠隔から利用できるサービスを「クラウドPBX」という。

(2023.8.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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