トラフィック 【traffic】 トラヒック / 通信量 / 通信トラフィック / ネットワークトラフィック

概要

トラフィック(traffic)とは、交通(量)、通行(量)、往来などの意味を持つ英単語。通信回線ネットワーク上で送受信される信号やデータのことや、その量や密度のことをトラフィックという。

データを細かい単位に分割して送受信する回線や機器では、ある期間に流入あるいは処理するデータ量や、それを単位時間あたりに換算したものをトラフィックとすることが多い。「ビット毎秒」(bps)や「バイト毎秒」(Bytes/s)およびその派生単位で量を表す。

回線交換方式の電話回線(アナログ電話)など、二者間が通信う間、途中の伝送経路を占有する通信方式の場合は、ある期間の回線資源の占有時間(通話時間)の合計でトラフィック量を把握する。発呼数と平均通信時間の積として求めることが多い。

回線通信機器などは単位時間あたりに伝送・送受信できる通信量には設計上の限界があり、トラフィックの量がこれを超えると極端な通信速度の低下や通信内容の部分的な欠落が生じる。この現象を「輻輳ふくそう」(conngestion)という。最悪の場合には機器の故障や回線の不通、通信システム全体の停止などに至ることもある。

Webにおけるトラフィック

Webの分野では、WebサーバWebサイトへの外部からの接続要求数、アクセス数、送信データ量などのことや、サイトやページの間をき来する閲覧者の流れ(外部からの流入数、外部への流出数)のことをトラフィックということが多い。

なお、ビジネスやマーケティングの文脈ではユーザー数やページビュー数など「人数」「回数」「アクセス数」を意味し、システム管理ソフトウェア開発などエンジニアリングの文脈では「送受信データ量」を意味することが多い。

(2024.1.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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