16QAM 【16 Quadrature Amplitude Modulation】
概要
16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)とは、信号の変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成するQAM方式のうち、振幅の違いを4段階で識別する方式。16値のシンボルを用いて一度に4ビットを伝送できる。QAM(Quadrature Amplitude Modulation)はアナログ信号やデジタルデータと、電波や電気信号の間で相互に変換を行うための変調方式の一つで、位相が直交する2つの波を合成して搬送波とし、それぞれに振幅変調(AM:Amplitude Modulation)を施して信号を伝送する。
振幅変調を何段階で行うかによっていくつかの種類があり、16QAMは一つの波ごとに4段階で振幅の識別を行う。重なり合う2つの波のそれぞれが独立に4段階のいずれかを指し示せるため、4×4で16値を同時に識別でき、一度に4ビット()を伝送できる。
QAMには他に、8段階の振幅を利用して64値(6ビット)を伝送する「64QAM」や、16段階の振幅を識別して一度に256値(8ビット)を伝送する「256QAM」、32段階の振幅を識別して一度に1024値(10ビット)を伝送する「1024QAM」などがある。
(2024.7.3更新)