読み方 : そつう
疎通【疏通】
概要

元来は水路の開通や配管の貫通など、物理的な流路が確保される場面に使われた言葉である。転じて、「意思疎通」のように人と人との情報・意思の伝達にも用いられるようになった。電気通信では、回線の両端に接続された機器同士が信号をやり取りできる状態、またはある機器から別の機器まで途中の中継装置を含む経路全体が機能している状態を疎通という。
回線やネットワークが疎通しているかを調べることを「疎通確認」(疎通テスト、疎通チェック)という。通信事業者の回線を開通した場合は、端末の設置場所から事業者の通信拠点まで信号が届くかどうかを確かめる。ネットワーク機器の設置・交換後や設定変更後にも実施される。
IPネットワークでの疎通確認には、「pingコマンド」や「tracerouteコマンド」(Windowsではtracert)がよく用いられる。pingは指定したIPアドレスへパケットを送り、応答の有無で疎通を判定する。tracerouteは経路上の中継機器を順に特定し、各区間の遅延とあわせて表示するため、通信が途絶えている箇所の特定に役立つ。
目的によっては、ネットワーク層の確認に留まらず、特定のポート番号への接続試験によってアプリケーション層まで正常に機能しているかを確かめる疎通確認も行われる。疎通確認は障害発生時の切り分け作業としても実施され、問題の原因が手元の機器の設定にあるのか、途中の経路にあるのか、相手方のサーバにあるのかを絞り込む際の基本的な手順である。
(2026.6.14更新)