050番号

概要

050番号とは、日本の電話番号の形式の一つで、「050-ABCD-EFGH」という形式の11桁の番号。IP電話サービス用に2002年から割り当てが開始された。

データ通信回線上で音声をデジタル化して送受信するIP電話のために設けられた番号体系で、050に続く前半4桁(ABCDの部分)が通信事業者の識別番号、後半4桁(EFGH)が加入者の識別番号となっている。一般の加入電話携帯電話とも相互に発着信や通話ができるが、警察(110)や消防(119)への緊急通報やフリーダイヤル(0120)など特殊な番号に発呼することができないなどの制約がある。

当初はADSL回線など有線のデータ通信サービス上で提供されるIP電話向けの番号だったが、移動体データ通信回線携帯電話パケット通信方式)を利用してスマートフォン向けに提供されるIP電話サービスでも利用されるようになっている。

IP電話でも、アクセス回線が自前設備による直接収容、加入電話並みの通話品質と安定性、緊急通報への対応など一定の基準を満たせば、一般の加入電話と同じ「0AB~J」形式の番号の割り当てが可能となっている。光IP電話などでは050番号ではなくこちらを用いるのが一般的となっている。

(2018.12.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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