モジュラージャック 【modular jack】
概要
モジュラージャック(modular jack)とは、電話回線やLAN(構内ネットワーク)などで、金属撚り対線の通信ケーブル(ツイストペアケーブル)を挿入して固定する差込口。ケーブル末端にある専用の角型の端子(モジュラープラグ)を容易に脱着でき、しっかりと固定する。通信機器や電話機などで広く用いられるコネクタ形状で、プラスチック製のプラグの上部にあるツメ型の部品(ラッチ)が内部に引っかかってケーブルの脱落を防止する。ラッチは上から力を加えるとしなるバネになっており、ジャックに挿入していくと最深部で跳ね上がって「カチッ」という音と共に固定される。ラッチを指で下に押すように摘むと固定が解かれ、そのまま簡単に引き抜くことができる。
サイズや内部の信号線(芯線)の数、金属端子の数などによりいくつかの標準規格がある。よく使われるのは2種類で、電話回線で使われる6極2芯(端子が6つ・芯線が2本)のRJ11型と、イーサネット(Ethernet)のLANケーブルなどで使われる、一回り大きな8極8芯のRJ45型である。
「モジュラージャック」は本来、機器本体や変換コネクタなどにあるメス型(凹型)コネクタ(挿入口)を指す言葉だが、ケーブル側のオス型(凸型)コネクタ(プラグ)のことを指したり、あるいは両者とも(区別せず)このように呼ぶ場合もある。
(2018.6.18更新)