0AB~J 【0AJ】

概要

0AB~J(0AJ)とは、日本の電話番号の標準形式の一つで、一般の加入電話(固定電話)に割り当てられる、0から始まる10桁の電話番号。加入電話(アナログ電話回線)やINSネット64(ISDN回線)などの番号で、一定の基準を満たしたIP電話にも割り当てられている。

「0ABCDEFGHJ」という形式の番号で、AからJにはそれぞれ一桁の数字が入る(Iは1と紛らわしいため除外されている)。先頭から2~5桁が地域を表す市外局番、残りが各加入者の識別番号となっている。「0120」(フリーダイヤル)や「0570」(ナビダイヤル)、「0990」(ダイヤルQ2)のように「0XY0」で始まる一部の番号は例外的に特殊なサービス用に使われている。

日本の電話番号の体系上はこれ以外の形式として、警察(110)や消防(119)など公共的なサービスなどで用いられる「1XY」番号、国際通話(010)や携帯電話(070~090)、IP電話050)などの「0A0」番号、KDDI(001)やNTTコミュニケーションズ(0033)などの通信事業者の識別に使われる「00XY」番号などがある。

固定系のIP電話は原則として「050」番号が割り当てられるが、アクセス回線が自前設備による直接収容、加入電話並みの通話品質と安定性、緊急通報への対応など一定の基準を満たせば0AB~Jの割り当てが可能となっている。ADSL回線によるIP電話はほとんどが050番号だが、光ファイバー回線(FTTH)やケーブルテレビ回線などを利用したIP電話では0AB~Jが一般的となっている。

(2018.11.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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