FMC 【Fixed Mobile Convergence】
概要
FMC(Fixed Mobile Convergence)とは、固定(有線)通信と移動体通信を融合・統合した通信システムや通信サービスのこと。同一の端末を携帯電話としても固定回線経由のIP電話としても使えるような方式を指すことが多い。狭義のFMCは、同じ機器が場所や状況に応じて移動体通信と有線通信を自動的に切り替え、同じ契約や電話番号などで利用できるサービスを指す。Wi-Fi内蔵携帯電話を内線IP電話端末としても利用できる企業向けのサービスなどがある。
屋内では無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothなどを経由して固定回線経由に切り替え、高速なデータ通信を割安な料金で利用できるようにしたり、どこにいても同じ電話番号で呼び出せるといったメリットがある。
広義には、一つの事業者が一契約として固定回線と移動体回線を提供するサービスを含み、現在ではこの用法が多く見られる。NTTドコモの「ドコモ光」のように、移動体通信事業者がFVNO(仮想固定通信事業者)として自社の携帯電話サービスと他社から提供を受けた光ファイバー回線などの契約をセット販売する場合などである。
この意味でのFMCとしては、固定通信事業者がMVNO(仮想移動体通信事業者)を兼ねる場合(J:COM MOBILEなど)、MVNOがFVNOを兼ねる場合(IIJmioひかりなど)、ISP(インターネットサービスプロバイダ)などがMVNOとFVNOを兼ねる場合(OCN光など)などのパターンがある。
(2018.12.3更新)