アナログ回線 【analog line】
概要
アナログ回線(analog line)とは、電気通信回線の種類の一つで、アナログ信号を流すための回線のこと。古くからある電話回線(公衆交換電話網)は音声をアナログ信号として流す回線であり、単にアナログ回線といった場合は電話回線を指すことが多い。広義にはアナログ信号を伝送する回線全般が含まれ、放送波の中継回線(有線・無線)、アナログ方式の移動体通信サービス(ページャ、自動車電話など)、アナログ伝送の専用線(企業の拠点間の音声通話などに用いられる業務用の専用回線)なども含まれる。
アナログ回線はアナログ信号として表現された映像や音声の伝送に用いられるが、デジタル信号を音響カプラやモデムなどの変復調装置でアナログ信号に変換して流すことで、ファクシミリ(FAX)による画像の伝送を行ったり、コンピュータ間でデータの伝送を行うこともできる。
一方、すべての信号をデジタル化して伝送する回線はデジタル回線と呼ばれ、光ファイバー回線やデジタル携帯電話など、現代ではほとんどの回線がデジタル化されている。デジタル回線ではアナログ回線とは逆に、音声や映像もデジタルデータに符号化されて伝送される。
(2018.6.8更新)