SLI 【Service Level Indicator】 サービスレベル指標

概要

SLI(Service Level Indicator)とは、通信サービスやITサービスなどで、事業者がサービス品質の水準を測るための指標。測定可能な項目の中から、サービスの質を表すのに適したものを選択する。

提供するサービスやシステム、機材などに関して、稼働率、停止時間、エラー発生率、応答時間レイテンシ)、単位時間あたりの処理件数(スループット)など、可用性や性能を表す指標を選択する。提供するサービスの種類や目的に応じて適切な値を選択すべきとされる。

SLIに選択された値は継続的に計測・監視され、目標とするサービス水準を達成できているかどうかを判断する基準として用いられる。SLIに対して設定される目標値のことを「SLO」(Service Level Objective)という。また、SLIやSLOを設定してサービス提供者が利用者に品質の最低限度を保証する契約や取り決めのことを「SLA」(Service Level Agreement)という。

(2025.2.26更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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