ネットワークオペレーションセンター 【NOC】 Network Operations Center
概要
ネットワークオペレーションセンター(NOC)とは、通信ネットワークを管理、運用するために設けられた施設のこと。ネットワークを構成する回線や機器の監視や制御、トラブル対応などを一元的に行う。略称の「NOC」は「ノック」と発音する。事業内容やネットワークの種類により機能や役割は様々だが、一般的には通信事業者やインターネットサービスプロバイダ(ISP)などが地域ごとに設ける集中的なネットワーク運用拠点のことを指すことが多い。
ネットワークを構成する回線や機材、遠隔地の設備などを監視・管理するための機器などを設置し、専門のスタッフが常駐して監視や運用、保守などを行う。利用状況に応じた設備の制御(輻輳防止のための発着信抑制など)、トラブル発生時の司令塔などの役割も果たす。
また、ネットワーク上の重要な結節点として大規模な交換設備や高速回線を用意し、周囲の接続拠点(通信局、基地局、アクセスポイントなど)からの通信を集約して他のNOCや基幹ネットワーク、別の事業者、異なる通信方式のネットワークなどに中継する役割も同時に担っている場合もある。
一般企業などが自社内で運用しているネットワークについても、その運用・管理部門のことをネットワークオペレーションセンターと呼ぶことがある。専門的な事業者が企業から委託を受けて、遠隔からネットワークの管理や制御を行う施設やサービスのことを指す場合もある。
(2023.2.4更新)