Bチャネル 【B channel】

概要

Bチャネル(B channel)とは、ISDNで物理的な回線内に設けられる論理的な通信路(チャネル)の種類の一つで、通信用のデータ伝送路として用いられるもの。通信速度は64kbps

ISDNでは一つの回線を複数のデータの流路に分けてそれぞれ独立に通信することができ、この仮想的な通信路のことを「チャネル」(channel)という。様々なチャネルの規格があるが、最も基本的なものにはデータ通信用の「Bチャネル」(Bearer channel)と通信制御用の「Dチャネル」(Data channel)で、この組み合わせで回線を構成することが多い。

アナログ電話回線と同じ2線式の銅線ケーブル(メタル回線)を使用する最も基本的な回線構成は「BRI」(Basic Rate Interface)と呼ばれ、2つのBチャネルと1つのDチャネルを組み合わせた「2B+D」と呼ばれる構成が基本となっている。

日本ではNTTグループが一般家庭などに提供していた「INSネット64」などが該当し、一本のBチャネルで音声通話しながらもう一本でインターネットに接続したり、二本のBチャネルを束ねて倍速でインターネット通信を利用するといった使い方ができた。

(2024.4.1更新)