SS7 【Signaling System No.7】 共通線信号No.7 / CCSS7
SS7では通信事業者の回線網を通じて電話機から別の電話機へ電話をかけたり切ったりする制御方式などを定めている。音声信号を伝達する通話用の信号線と通信制御用の信号線を別々に用意した回線網を用いることを前提としており、通話中にも制御信号を送受信することができる。
大きく分けて経路情報を管理するMTP(Message Transfer Part)と、接続や切断などを行うSCCP(Signaling Conection Control Part )やISUP(ISDN User Part )などに分かれている。また、TCAP(Transcation Capabilities Application Part)などのプロトコルを通じて通話とは直接関係しない付加機能を追加できるよう設計されており、発信者番号通知や自動転送などの機能が実装されている。
SS7規格は1980年に当時のCCITT(現ITU-T)がQ.700シリーズ勧告として発行し、各国が通信事情に合わせて一部を改変・追加したものを使用している。日本国内の規格はTTC(情報通信技術委員会)が策定したもので他国の規格と区別する文脈では「J7」などとも呼ばれる。
(2018.9.20更新)