アクセス回線 【access line】 足回り回線 / アクセスライン / アクセスネットワーク / access network

概要

アクセス回線(access line)とは、インターネット接続などに用いられる広域回線網で、加入者宅・施設と最寄りの通信事業者の拠点施設を結ぶ回線のこと。末端までの最後の短い区間という意味合いで「ラストワンマイル(回線)」と呼ばれることもある。

自社で設備を所有・運用する通信事業者キャリア)は、営業エリア内に通信拠点となる施設を整備し、拠点間を高速・広帯域回線基幹回線/バックボーン回線)で相互に結んでいる。この拠点施設から各加入者までの間を個別に結ぶ通信回線をアクセス回線という。

有線通信の場合

電気通信や光通信など有線通信(固定回線)の場合には、加入者宅から最寄りの通信局まで、地中の洞道や電信柱を伝って街中に敷設されたメタル回線(金属線ケーブル)や光ファイバー回線などがアクセス回線として用いられる。

日本ではNTT東日本NTT西日本(古くは逓信省や電電公社など国の機関)が保有する回線網や、CATVケーブルテレビ)事業者や有線放送事業者が放送のために設置したもの、電力系通信会社が送電線に沿って敷設したものなどがある。

無線通信の場合

無線通信移動体通信)の場合には、加入者の持つ携帯電話などの端末から、街中に設置された基地局までの電波による無線通信区間のことをアクセス回線という場合と、これに加えて複数の基地局からの回線を束ねてバックボーン回線へ接続する拠点的な施設までの有線区間を含めてアクセス回線という場合がある。

(2024.1.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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