読み方 : ちいきアイピーもう
地域IP網【フレッツ網】
地域IP網とは?

地域IP網は、加入者宅からのアクセス回線とインターネットサービスプロバイダ(ISP)の回線網とを中継・接続するために用いられた。利用者が自宅から送信したデータはアクセス回線を経由して地域IP網に集約され、そこから契約先のISPへ転送される仕組みであった。通信帯域を複数の利用者で共有するベストエフォート型の設計を採用しており、「フレッツ・ISDN」「フレッツ・ADSL」「Bフレッツ」など様々なフレッツ系サービスを支えるネットワーク基盤として活用された。
当時はNTT法の規制により、NTT東日本・NTT西日本は県をまたぐ通信を直接提供できなかったため、地域IP網は各都道府県内で完結するネットワークとして運用されていた。県外との接続には長距離通信を担うNTTコミュニケーションズ(当時)などの通信網を介する必要があった。2003年の規制緩和により一部区間で広域化が実現し、複数県をまたぐ構成も導入された。
地域IP網はインターネット接続向けに設計されたネットワークであり、通信品質の保証や音声・映像サービスの統合提供には対応していなかった。ブロードバンド利用の拡大に伴い、QoS制御や帯域保証など高度な制御機能を備えた後継の基幹回線網である「NGN」(Next Generation Network)への移行が進められた。2008年以降に提供が始まった「フレッツ 光ネクスト」では当初からNGNが採用され、旧来のフレッツ・ADSLやBフレッツで利用されていた地域IP網は段階的に役割を縮小していった。