項番 【item number】

概要

項番(item number)とは、文書中で項目に割り当てられた番号。項目番号。資料、報告書、説明書、契約書など、内容を体系立てて整理した文書などでよく用いられる。

文書を構成する項目に割り当てた通し番号や記号のことで、「(1) 項番の割当規則」のように見出しや項目名の先頭に記載する。長い文書の場合には目次に項番と項目名を列挙した目次を作成することもある。

項番は文書の構造に従って大項目、中項目、小項目…と段階的に割り当てられ、どの階層の項番なのかをひと目で見分けられるように、それぞれ異なる番号や文字、記号、表記法の体系を使用する。例えば、大項目はローマ数字(I、II、III…)を用い、中項目は算用数字(1、2、3…)、小項目はアルファベット小文字を括弧で括る((a)、(b)、(c)…)といったルールを文書ごとに決めておく。

この表記法の体系に決まったルールはなく文書の編集者がその都度決めるが、組織内で文書の種類ごとに標準が定められていたり、分野や業界ごとに慣例が決まっている場合はこれに従うことが多い。

例えば、公文書では項番の階層を 1、2、3…→(1)、(2)、(3)…→ア、イ、ウ…→(ア)、(イ)、(ウ)…とする慣例があり、これに従って記述することが多い。長大な書籍などの場合は項番より大きな括りとして「第○編」「第○章」「第○節」のような章立てが用いられることもある。

ワープロソフトなどの文書編集ソフトには、改行などに応じて項番を自動的に挿入したり、項番の階層ごとのスタイル(表記や見栄え)を一括して揃える機能が提供される場合があり、構造的な文書を記述しやすいようになっている。

(2022.3.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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