パージ【purge】

不要なデータやファイルをシステム内から物理的に一掃し、記憶領域の空きを確保する処理を指す。文脈により暫定的な除外から完全な抹消まで含まれるが、基本的には管理下にあるリソースを整理して初期状態に近づける動作を意味する。
データベース管理システム(DBMS)では、削除フラグが付与されただけの論理削除データを物理的にディスクから消去し、断片化した領域を再利用可能な状態に戻す操作を指すことが多い。これはストレージの利用容量の肥大化を防ぎ、性能を維持するための保守作業として実行される。
コンテンツ配信ネットワーク(CDN)では、配信用のエッジサーバに一時保管(キャッシュ)された古いコンテンツを強制的に破棄し、配信元のオリジンサーバから最新のデータを取得し直させる処理をパージと呼ぶ。この場合、情報の鮮度を保つことが目的となる。
セキュリティやプライバシー保護の観点では、個人情報や機密データを復元不可能な手法で上書き消去する動作をパージと呼ぶことがあり、サニタイズ(無害化)の一環として扱われる。クラウドストレージやバージョン管理システムでは、履歴データを含めて完全に抹消するオプションとしてパージが用意されている。
コンピュータ内のメモリ管理では、メインメモリ上のバッファやキューに滞留している未処理の命令を一度に破棄し、直ちに新しい処理を開始できる状態にリセットする制御をパージと呼ぶことがある。「ガベージコレクション」が自動的なメモリ解放を指すのに対し、パージは管理者が明示的に実行する、あるいは特定の条件を満たした際に一括で対象を排除する能動的なニュアンスが強い概念である。